ベントレー・ミュルザンヌに乗れば、ベントレーが何を考え、ミュルザンヌに何を託したかがわかる。他のモデルではなく、このミュルザンヌのみが静かに語ってくれるのだ。
それまでにル・マンで6勝をあげたならば、その名前を使っても文句はでないだろう。それくらいの栄誉なのである。
2009年8月、カリフォルニア州モントレーでベントレー・ミュルザンヌは披露された。英国クルーの本社で設計から組み立てまで全てが行われるこの車が日本で披露されたのは2010年3月のこと。全てを受注生産とし、3380万円からのプライスタグが掲げられた。
2016年にはフェイスリフトが施された。その際ミュルザンヌ・スピードと呼ばれるスポーツグレードとEWB(日本未導入)も加わった。
しかし2020年ミュルザンヌの生産終了が発表された。同時にOHVのV8エンジンの歴史にも幕が降りた。2代目フライングスパーがミュルザンヌの領域もカバーすることになったのだ。
SPEC
ベントレー・ミュルザンヌ
- 年式
- 2015年
- 全長
- 5575mm
- 全幅
- 1925mm
- 全高
- 1530mm
- ホイールベース
- 3270mm
- トレッド(前)
- 1620mm
- トレッド(後)
- 1650mm
- 車重
- 2710kg
- パワートレイン
- V型8気筒ツインターボ
- トランスミッション
- 8速AT
- エンジン最高出力
- 512pss/4200rpm
- エンジン最大トルク
- 1020Nm/1750rpm
- サスペンション(前)
- ダブルウィッシュボーン
- サスペンション(後)
- マルチリンク
- タイヤ(前)
- 265/45ZR20
- タイヤ(後)
- 265/45ZR20