顧客の7割がオプションで選択するというベントレー・ローテーティング・ディスプレイ(BRD)がオートモービルアワードにて、ダッシュボード・オブ・ザ・イヤーを受賞。
ベントレー・ローテーティング・ディスプレイ(BRD)
ベントレーは、フライングスパー/コンチネンタルGT向けに開発されたベントレー・ローテーティング・ディスプレイが、パリの権威あるフランス自動車クラブ(Automobile Club de France)で開催の第6回オートモービルアワードにおいて、ダッシュボード・オブ・ザ・イヤーを受賞したと発表した。
ベントレー・ローテーティング・ディスプレイ(BRD)の発売以来、このシステムを選択する顧客は約70%にのぼり、最も人気のあるオプションの1つとなっていると述べた。
W12エンジン生産終了は2024年4月に予定されており、この賞をベントレーの成功を支えてきた6LツインターボW12気筒エンジンの誕生20周年、そしてこのエンジンを搭載したコンチネンタルGTの誕生20周年という同社にとって特別な年に受賞することができたと付け加えた。
どんな仕組みになっているのか?
デザイナーとエンジニアは、比類なきクラフツマンシップというブランドの哲学と、ボタンを押すだけで利用できる最先端技術を確実に融合させることに注力した。このチームは3年以上の歳月を費やし、153個の部品から構成される3面回転式ディスプレイのシステムを開発。そして±0.3mmの公差で各面を調整するこのメカニズムの特許を取得したとベントレーは発表している。
左右それぞれ0.5mm以下というクリアランスを保ちながら回転するメカニズム実現には、3つの別々の、しかし連動した動作が必要となる。最初の動作は、ユニットをダッシュボードの内側に引き込み、第2段階目に回転のためのクリアランスを確保してから、最後にユニットをモーターで前進させて元の位置に戻すという一連の動きだという。
このメカニズムは、専用の電子制御ユニット(ECU)によって制御される高度なモーターによって特殊な回転を実現する40個の可動部品で構成されていると説明した。