フル電動SUVとなった新型マカンがワールドプレミアされた。マカン発売から10年を経てEVの第二世代へと移行する。
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最高出力639psのパワートレインを搭載
マカンは発売から10年を経て、フル電動モデルの第二世代に移行する。新型マカン4とマカンターボは、時代を超越した先進的なデザイン/ポルシェならではのパフォーマンス/長い航続距離/高い実用性によって、SUVを選択するポルシェユーザーの要件を完全に満たすことを目指すとポルシェはアナウンスした。
「当社の目標は、フル電動化されたマカンによって、このセグメントで最もスポーティなモデルを提供することにあります」とマカン製品ライン担当のイェルク・ケルナーは述べる。
日本国内における新型マカンの予約受注開始日および価格、仕様等は決まり次第、案内される予定だ。
それはどれだけ速いのか?
フロントとリアのアクスルに最新世代の永久励磁型PSM電気モーターを採用することで優れた効率を達成し、出力の最適な再現性を可能にするという。
そしてローンチコントロールとの組み合わせによりマカン4は最高出力408psのオーバーブースト・パワーを発生し、マカン・ターボは最高出力639psを誇る。
最大トルクはそれぞれ650N・mと1130N・mで、優れた走行性能が保証され、静止状態から100km/hまで、マカン4は5.1秒/マカン・ターボはわずか3.3秒で加速し、最高速度はそれぞれ220km/hと260km/hに達すると発表している。
しかしながら複合航続距離(WLTP)は、マカン4で最大613km/マカン・ターボで最大591kmという。
肝心なポルシェの走りは?
当然ながらドライビングダイナミクスと特徴的なステアリングフィールに焦点を当ててマカンを開発したとポルシェは述べた。
マカン4とマカン・ターボはともに4WDであり、電子制御ポルシェトラクションマネージメント(ePTM)は、従来の4WDシステムの約5倍の速さで作動し、10ミリ秒以内にスリップに対応することができるという。
さらに、4WDの配分は選択されたドライビングプログラムによって制御され、リアアクスルの電子制御式ディファレンシャルロックであるポルシェ・トルクベクトリングプラス(PTV Plus)も、マカン・ターボのトラクション/走行安定性/横方向のダイナミクスに貢献する。
マカンモデルのエアサスペンション仕様車(ターボに標準装備)には、ポルシェ・アクティブサスペンションマネジメント(PASM)電子制御ダンピングコントロールが装備され、オプションでスチールスプリングサスペンションとの組み合わせも可能だ。
またミッドサイズマカンでは初めて、最大操舵角5度のリアアクスルステアリングがオプションに用意された。