レンジローバー・ヴェラールは、イヴォークとスポーツの中間に位置する。走りも内外装もレンジローバーに新たな価値を付加した。
新たな価値を加えた車
走り出しは、3リッター直列6気筒らしいゆとりのあるもの。ガソリンらしい吹け上がりで、パワーに不足はない。室内に香ばしいエンジン音が入ってくる。パワートレインの存在をミュートしがちな昨今、これが癖になるという向きも少なからずいるだろう。
ヴェラールはトラディショナルな金属バネを備えるモデルの評判が悪い。ブワブワと落ち着きがなく、前後の整合性がとれていないゆえか、酔う人が私の周りで多い。
いっぽう、先述の通り、テスト車はエアサスを組み合わせている。レンジローバー・スポーツのふわふわとした浮遊感と異なり、エアサスとはいえ芯がしっかりしたキャラクターで、カーブの多い所でも路面をしっかりと捉え続けている印象だ。ステア操作に対する反応も、ポルシェなどのスポーツSUVほどではないが、ずいぶんと機敏である。
SPEC
レンジローバー・ヴェラールRダイナミックSE P380
- 年式
- 2017年
- 全長
- 4820mm
- 全幅
- 1930mm
- 全高
- 1665mm
- ホイールベース
- 2875mm
- トレッド(前)
- 1640mm
- トレッド(後)
- 1690mm
- 車重
- 2060kg
- パワートレイン
- 3リッターV型6気筒スーパーチャージャー
- トランスミッション
- 8速AT
- エンジン最高出力
- 380ps/6500rpm
- エンジン最大トルク
- 450Nm/3500rpm
- サスペンション(前)
- ダブルウィッシュボーン
- サスペンション(後)
- インテグラルリンク