アルピナの味、に耳を澄ませば済ますほど、レセンス編集部の探究心に火がついてしまう。G30「前期」D5Sにアルピナらしさはあるのか?購入して後期と比べてみた。
私達が経験してきた、しっとりと、しかし軽やかで、しなやかな「アルピナの味」とはかけ離れた、骨太でアスリート然としたキャラクターには、その時、随分驚かされたのだった。
→アルピナD5Sリムジン・アルラット(4WD/8AT)感じる心
直後、奇しくも同世代の前期型。標準の5シリーズ(Mスポーツだった)にトライする機会もあり、アルピナD5Sとの大きなギャップともいえる、トロリとなめらかな乗り心地に驚嘆したこともあったりした(組み合わせるタイヤやサイズによるだろうけれど)。
果たしてアルピナはどこからキャラ変したのだろうか。それを知るためだけに購入したといっても過言ではないG30型アルピナD5Sの乗り味についてこの記事ではレポートしたい。
8速ATはZF製(8HP75)を使用し、0-100km/h加速は4.9秒、0-200km/hは20.1秒、巡航最高速度は275km/hと公表されている。
サスペンションは530d xドライブ(=4WD)のものにアルピナの味付けが施される。フロントのダブルウィッシュボーンはキャンバー角が1°ネガティブになっている。
乗り味を左右するポイントとして、20スポークのアルピナ・クラシック・ホイールは鋳造から鍛造になった。エアバルブはセンターキャップの中に隠すタイプではなくなった。同サイズの従来型と比べて15kg(約25%)軽くなっており、またピレリ製のタイヤが1985年以来の標準タイヤ(専用設計=ALPの文字付き)となっている。
SPEC
アルピナD5Sビターボ・リムジン・アルラット
- 年式
- 2018年
- 全長
- 4960mm
- 全幅
- 1870mm
- 全高
- 1485mm
- ホイールベース
- 2975mm
- トレッド(前)
- 1610mm
- トレッド(後)
- 1600mm
- 車重
- 1940kg
- パワートレイン
- 3リッター直列6気筒ターボディーゼル
- トランスミッション
- 8速AT
- エンジン最高出力
- 326ps/4000-4600rpm
- エンジン最大トルク
- 700Nm/1750-2500rpm
- サスペンション(前)
- ダブルウィッシュボーン
- サスペンション(後)
- インテグラル・アーム
- タイヤ(前)
- 255/35 ZR20
- タイヤ(後)
- 295/30 ZR20