VWアルテオンの魅力は、すっきりと澄んだ乗り味と、VWのイメージのさらに上をゆく高級感である。百聞は一見に如かず。
シューティングブレークは、いわゆる「ワゴン」特有の実利を優先した、つまり荷室容量を稼ぐためにデザインを犠牲にした感と無縁なところもよい。むしろファストバックに負けぬスタイリッシュさではないかと私は感じた。
もう1つ。2リッター4気筒ターボエンジンの澄み渡る回転感も、乗っていてストレスがないどころか気持ちがいい。2000rpmから350Nmが湧き上がり、5500rpmで272psに達する。マイナーチェンジ前よりわずかにパワーが控えめになっているとはいえ、街乗り+高速道路を走り、よほどのシチュエーションにならない限りは申し分ない内容だと感じた。
乗り味は明確にハイエンドカーであるのにフォルクスワーゲンのバッジがついているところが「いやらしさ」をうまく包み込んでくれていると感じる。分かる人には分かる上質なアルテオンをビジネスに、アウトドアに使いこなせる。真の贅沢ともいえそうだ。清らかな水のように澄み渡ったアルテオンのハンドルを握ってそう思った。
SPEC
フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレーク
- 年式
- 2021年
- 全長
- 4870mm
- 全幅
- 1875mm
- 全高
- 1445mm
- ホイールベース
- 2835mm
- トレッド(前)
- 1590mm
- トレッド(後)
- 1580mm
- 車重
- 1720kg
- パワートレイン
- 2リッター直列4気筒ターボ
- トランスミッション
- 7速AT
- サスペンション(前)
- ストラット
- サスペンション(後)
- 4リンク
- タイヤ(前)
- 245/35 R20
- タイヤ(後)
- 245/35 R20