2023年一発目の試乗はアストン・マーティンDBX。アストン・マーティンが放つSUVの第一作目は、既に成熟を感じさせた。どんな人がこの車に合うかを考えた。
ウインカーの音や各種アラートの音までほとんど全てがヴァンテージで聞き覚えのあるのもで、穿った見方をすれば「流用だらけ」になるのかもしれないが、穏やかな心臓の鼓動のような心地よい音のお陰で嫌な感じもしない。
強いて言うならばインフォテインメントや散らかったスイッチは今後見直してほしいとは思うものの、不満が走りによって霧散するのもアストン・マーティンらしさだといえよう。
サスペンションとステアリングの味付けは2段階、ドライブ(パワートレイン系)とエキゾーストは3段階の区分けとなるが、すべてを引き上げたとて、上品さは残る。かといってダルではない。これほどのスポーティとラグジュアリーの両立に感心した。
SPEC
アストン・マーティンDBX
- 年式
- 2021年
- 全長
- 5039mm
- 全幅
- 1998mm
- 全高
- 1680mm
- ホイールベース
- 3060mm
- 車重
- 2245kg
- パワートレイン
- 4リッターV型8気筒ツインターボ
- トランスミッション
- 9速AT
- エンジン最高出力
- 550ps/6500rpm
- エンジン最大トルク
- 700Nm/5000rpm
- サスペンション(前)
- ダブルウィッシュボーン
- サスペンション(後)
- マルチリンク
- タイヤ(前)
- 285/40 YR22
- タイヤ(後)
- 325/35 YR22