RESENSE(レセンス)に関わるメンバーインタビューは浦井正人さん。お客様の価値変革の伴走をしたい。当社だからこそできる提案のワクワク感が、浦井さんを動かす。
言葉は自然と
「会議やインタビューは、ちょっと苦手なんです」
そう言って少しうつむき加減に微笑んだ浦井さん。しかし、ひとたびお客さまと向き合えば、言葉は自然と流れ出す。
「車を売る前に、自分を信じてもらうこと」。それが、彼の中にある信念だ。
迷い、回り道して見えた“好き”の原点
奈良で生まれ育ち、文系ながら手先の器用さを活かして選んだのは歯科技工士の道。
院内技工で働いた日々の中で、社会の仕組みや価格競争の現実を知り、「本当にやりたいこととは違う」と気づいた。
そんな中でも、心の中にずっとあったのは「クルマが好き」という想い。父の影響で幼い頃から憧れていたクルマたち。
学生時代、1円も使わずに貯金して最初に買ったホンダ・インテグラXSi(E-DA8)。サンルーフ付きの藤色4ドア、VTECのマニュアル車。打倒、ターボ車! 父に教わったヒール・アンド・トウ。
あるいはバラバラのピースに見えるかもしれないけれど、それら全てが、今の浦井さんの基礎をつくっている。
自分にしかできない姿勢を探して
ルノーのディーラーに採用され、車業界に飛び込んだのは20代後半。浦井さんにとって、日々が勉強の連続だった。
実際のところ、はじめの3か月、1台も売ることができなかった。
がらりと変わったのは、師匠と呼べる存在の一言に出会えたからだという。
「ありのままの自分をお客様に伝えては? 飾らなくて良いから。」
浦井さんは、「物腰柔らかくて、『この人なら任せられる』と思わせる方だった。」と師匠について振り返る。
そこから快進撃がはじまる。初年度、新人全国1位。翌年は一般部門全国2位の販売台数。
その後、師匠の縁で前職の企業に転職。師匠のことばを胸に、初年度から16年、毎年、トップもしくは上位成績をおさめる。
「これだけが私の人生中で唯一の自慢です。あまり誰かに話したこともないのですけれど⋯。」
浦井さんはどこまでも謙虚である。
お客様の“中に入る”感覚
クルマを売るよりも、まずは「人間関係」を築く。方言も隠さず話す。清潔感のある身なり。相手が何を求めているのかを見極め、想像させる提案をする。それは感覚であり、経験の積み重ねでもあった。
「決裁権を持っているのは誰か?(夫か妻か)」。「要望に優先順位をつけて、できることとできないことをハッキリ伝える」。
その言葉の強弱と緩急に、浦井さんの緻密な観察力と誠実さが表れている。
“新しいステージ”へ
RESENSEという「新しいステージ」へ
前職で共に働いていたパートナーが先にRESENSEへ転職していたこともあり、迷いはなかった。
長く続けた会社から移ることへの不安は当然あったが、「売る人間の『花形』として立ち続けることだけが自分の幸せなのか?」という問いが背中を押した。もっと、根っこからお客様の価値変革の伴走をしたい。
入社から3ヶ月。忙しさは増したが、「充実度は半端ない」と笑う浦井さん。分業体制だった前職とは違い、車の仕入れから販売、提案まで、全てに関わる日々は新鮮で楽しいという。
ひとりのカーガイとして
趣味と経済性を両立するホンダ・ビート、家族を乗せるホンダ・オデッセイ、そして静かに走るプリウス(それら全てに車高調整式サスペンションがついているところが、浦井さんらしい。)
彼はひとりのカーガイでもある。
「古い車に乗ると、つい独り言が出るんですよ。『ええなぁ』って。」
「自分を売ること」から「心で繋がること」へ
ドイツ車しか信じていなかった人に、フランス車を提案する。逆もしかり。
その瞬間のワクワク感が、浦井さんの今を動かしている。
「自分を売ること」から「心で繋がること」へ。
浦井さんの物語は、今、RESENSEで新たなページを刻み続けている。