ベントレーは新たなグランドツアラー「バトゥール」を公開した。「バカラル」に次ぐプロジェクトで、ビスポーク&コーチビルド部門であるマリナーが18台限定で製作する。
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コーチビルド部門が18台製作
ベントレーモーターズは、ベントレーマリナーが手掛ける新たなグランドツアラー「バトゥール」を公開した。
バトゥールは「バカラル」に次ぐプロジェクトとして、ベントレーのビスポーク&コーチビルド部門であるマリナーが18台限定で製作する。
18台すべてが受注済みであり、オーナーとマリナー所属デザインチームが互いに協力し、それぞれの仕様が決定される。
オーナーの個性を反映するため、カラーや仕上げなど、エクステリアとインテリアの目に見える部分のほぼすべてがカスタマイズに対応している。完成には数か月を要し、2023年半ばに最初の1台が納車される予定。
最高出力740ps超、最大トルク1000Nm
バトゥールの6.0リッターW型12気筒ツインターボエンジンは、新設計の吸気システム、アップグレードされたターボチャージャー、新設計のインタークーラー、キャリブレーションの徹底的な見直しによって最高出力740ps超、最大トルク1000Nmを発生。
W12は20年以上にわたってベントレーを支え、その間に出力は約40%、燃費は25%向上した。
制動はベントレーのCSiC(カーボンシリコンカーバイド)ブレーキシステムを介して行われる。ブレーキディスクはフロント:440mm/リア:410mm、キャリパーはフロント10ピストン、リア4ピストン。
バトゥール専用の22インチホイールにはピレリのタイヤが装着される。
会長兼CEOのコメント
バトゥールはモントレーカーウィークのベントレーシグネチャーパーティーにて約 500名のVIPを迎えて初公開され、エイドリアン・ホールマーク会長兼CEOは次のようにコメントした。
「バトゥールをご予約された18名の幸運なお客様には、マリナーのデザインチームと協力して理想のクルマを作り上げるという、またとない体験を心からお楽しみいただきたいと思います」
「ラグジュアリーとパフォーマンスをベントレーならではの方法で融合させる真のオーダーメイドカーへの需要は明らかに高まっています。バトゥールがマリナーのさらなる発展の足掛かりとなるでしょう」
デザイナーのコメント
バトゥールのデザインは、ベントレーのデザインディレクターであるアンドレア・ミンドとそのチーム、エクステリアデザインの責任者であるトビアス・シュールマン、インテリアデザインの責任者であるアンドリュー・ハートバロンが共同で作り上げた。
アンドレア・ミンドはデザインについて次のように語っている。
「クルマ全体の印象がすっきりとシンプルになりましたので、曲面の良さを活かすことを重視しました」
「曲面を適切な場所で二分して光と影の表情を引き出し、逞しさを強く印象付けています」