なぜこのクルマはソフトトップを採用したのだろうか、キャラクターを的にはハードトップの方が適しているのではないか?そんな考えは静粛性と荷室容量によって杞憂となる。
ジャーマン魂が込められれば、市販車の1.4リッターでもこんな動力性能になってしまう。加えて燃費も好印象。しかもこれは既に発売から15年も経っているクルマの話だ。
大衆車メーカーというのは一般的に老若男女大多数にうけ、大きな市場に売れる見込みのあるモデルを設計開発し、販売するものであろう。貴方はこんなクルマを知っているか?
化粧映えする顔、というのは確かにあるそうだ。DSGはどこか日産GT-Rを思わせ、MTならマツダ・ロードスターを匂わせるというのは、まさに化粧映えと表現したい。
ワークアウトなんて言いながらジムに行かず、この頃の全身で操るクルマを買ってみるのはどうだろう。車内では想像以上にスポーツしているかもしれない。まさに一挙両得だ。
試乗中に口をついて出た言葉があった。よくよく考えれば共通の祖先を持つともいえるそのクルマと同様に、ゴルフR32もそこから派生した正常進化と言えるのかもしれない。
クルマの歴史を振り返るとき、「大衆車」と呼ばれていたということはつまり、当時の技術や指標を味わえる。試乗車はオリジナルコンディション、これ以上に何を望むだろう。