アルファ・ロメオ4CとアルピーヌA110の比較試乗。両者は180°真逆の立ち位置であり、個性が突き抜けている。どちらかが良いか、ではなく、そもそも存在に感謝。
アルファ・ロメオ・トナーレは、驚くほど「昔ながら」のアルファ・ロメオなのである。ひと言で「小粋」。乗れば必ず笑顔になり、ひとしきり走らせたあとには元気になる。
端的に言って緩い作りのアルファ・ロメオ・スパイダーだがデザインや元気のよいパワートレインがそれらを覆い、むしろ緩さも味わいにする。これこそオールド・アルファだ。
アルファ・ロメオ・ステルヴィオは、かつてのマニアックな車ではなく、伝統を重んじつつも、万人に向けた個性をもつSUVだ。
アルファ・ロメオSZに、2022年の今の視点で試乗してハッとさせられた。この車の魅力は、デザインやヒストリーに纏められがちだが、違う。鮮烈な走りにこそ圧倒的個性がある。