アウディS3(第4世代)に乗って感じるのは、隅々まで「アウディらしさ」が息づいている点。精密で楽しく、そして安心。セカンドハンドであればなおさら旨味が増す。
アウディといえばクワトロ、と連想する向きも多いだろう。しかしこれは違う。FF、それに珍しい1.8リッター。そんな車の価値を探る。というのが今回の試乗記である。
アウディTTはアウディの歴史上、欠かしてはならない車に3世代を通じてなった。その理由は内外装のデザインに集約される。各世代を振り返り、デザイン、走りを見つめる。
アウディA5スポーツバックを運転すると、精緻な見た目にすっきりとした、しかし確かな手応えある走りだと感じる。新世代の、そしてアウディ流の表現なのだ。
アウディRS6パフォーマンスは、現代ではまれに見るパワー勝負の車だと感じる。ライバルも、そして車両重量も、パワーでなかったことにするような。しかしそれらは繊細な制御あってこそだと実感する。
アウディS5カブリオレは、的確な実用性と程よい官能性、華美すぎない内外装を兼ね備える。だからどんな人にも推せる。意外ではあるが、こんな車は世の中にあまりない。
アウディA3(3代目=8V)の発展版、S3/RS3を比較試乗し、異なる性格でありながらアウディらしさが浮き彫りになった。
乗り手に訴えかける。目で見てもわかる大きさや重さを、テクノロジーというアウディならではの武器で覆い隠すどころか覆す。
アウディRS7スポーツバックの二面性、いや多重人格ぶりに驚く。そろりと歩みを進めるかと思いきや目に見えるものすべてにパンチを食らわせる。クールな技術をもって。
アウディR8クーペV10プラスは、「有りそうで、他にない」アウディにしか作ることの出来ないスーパーカーだ。インテリジェント。こんな車を愛せる人にありたい、と思う。